「ハーゲン弦楽四重奏団が語る
ツィメルマンとの初共演!」
インタビュー:山崎睦
---あいかわらず若々しく溌剌と世界を席巻しているハーゲン弦楽四重奏団(SQ)とピアノ界の最高峰、クリスティアン・ツィメルマンの初共演が今回実現します。最初の出会いは?
ヴェロニカ(ヴィオラ): ギドン・クレーメルがオーストリアのロッケンハウスで開催している室内楽フェスティヴァルは現在も続いていますが、その第1回が1981年で、そのときの室内楽コンクールで私たちが優勝し、ツィメルマンも審査員の一人だったんですよ。
クレジット:Reqina_RechtDG
---じつは私もそのとき会場に居たから、よくおぼえています。審査員が全員一致でハーゲンSQの優勝を決め、会場に配られた用紙でみんなが投票した聴衆賞も獲得してセンセーションを巻き起こしたんですよね。とにかくあなたたちがダントツでした。みなさんとても若いのに完成度が高くて、誰もが驚嘆したんですね。何歳でしたっけ?
ルーカス(第1ヴァイオリン): 長男のボクが19才で一番下のクレーメンスが15才でした。その間に妹のヴェロニカがいて、ライナー・シュミットが参加したのはその後になります。
---ツィメルマンとの共演について?
ライナー(第2ヴァイオリン): 偶然だけどボクもツィメルマンと同じバーゼルに住んでいるんですが、彼がわれわれの演奏スタイルに共感を示してくれ、今回の共演をたいへんよろこんでいると連絡を受けました。
クレーメンス(チェロ): 彼が尊敬すべきピアニストだということだけではなく、彼といっしょなら同じ方向で音楽ができると確信したので共演することにしたのです。
ヴェロニカ: けっして自分を表面に立てるのではなく、作品にすべてを語らせるという彼の音楽に取り組む姿勢が素晴らしいですね
---今回のプログラムの聞きどころを教えてください。
ライナー: シューマンは生誕200周年に当たることもあってツィメルマンのたっての希望です。この作品はブラームスの「ピアノ五重奏曲」と並んで、よく演奏していますね。またバツェヴィッチの作品のうち弦楽四重奏曲を演奏したことがあって、彼女の作風はわかっています。途中にわたしたちの好きなヤナーチェクを入れて全体の流れをつくることを念頭に入れました。
ヴェロニカ: ピアノとの共演は、これまでポリーニ、内田光子、パウル・グルダとか、けっこうやっていますから。われわれ弦楽器奏者はピアノの平均律とは異なった音程感で演奏していますから、ピアノと合わせるときは微妙な調整が必要になるのです。
---演奏活動を初めて30周年ですね。現在、および将来の展望は?
ルーカス: 継続、そして前進あるのみです。いまコンサート数は年間に50〜60ですが、これからもそのペースでしょう。弦楽四重奏団としては、われわれの上の世代がさびしくなっているので、ひとつ責任を感じるところです。レパートリー的には、まだハイドンの全曲演奏をしていないとか、新曲初演など、やるべきコトはたくさんあるんですよ。
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