年間200回を超す演奏会を支える、いずみホールステージマネージャー・小味渕 彦之が、日々出会う音楽の様々な風景を綴ります。

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第73回「夏の思い出」


  ん?「夏の思い出」は先月話題にした歌の題名でした。「今年の夏も暑かったですねぇ」「いやいや、暑いなんてもんちゃいまっせ。 干からびるかと思いましたわ」「どこか南の国にでも行ってらしたんですか?」「なにを言うてはりますのん。そんなお金ありませんがな」「でも、よく日焼けしてらっしゃるじゃないですか」「あ〜、これはねぇ、植木に水やって芝刈りしてたせいですわ」と、こんな会話がどこかで交わされているのかどうかはわかりませんが、ここ数年来続いている灼熱の日本列島の酷暑ぶりには辟易としてしまいます。とはいえ、夏ならではの楽しい出来事、行事もたくさんあったのではないでしょうか。
 いずみホールでは2005年から夏休みに「いずみ子どもカレッジ」と題して子供向けコンサートを企画してきました。普段は就学児童以上でないと入場できないコンサートがほとんどなのですが、この演奏会は制限がありません。しかも無料公演です。これまで「笛を作ろう 笛を吹こう 笛を楽しもう!」「リサイクルでリサイタル」「あいのてさんと,音楽で会おう」「吹奏楽ノリノリ・ライブ!」「和太鼓ドンドコ・ ライブ!!」と続けてきました。タイトルを順に眺めるだけでも楽しそうですね。今年は「たたいて, ひいて, 大騒ぎ♪」と題して8月7日に開催しました。出演は「アラカルト」で、山本愛香(ピアニスト、パーカッショニスト、etc...)と鈴木庸祐(ドラマー、パチカ奏者、etc...)によるユニットです。
 「いずみ子どもカレッジ」ではコンサート前にワークショップを開いて、事前に募集した小学生たちとコンサートで共演するという企画があります。今回は「ボディをたたいて音楽を作ろう」というテーマでボディパーカッションのレクチャーが行われました(左の写真)。子供たちも積極的に体を動かして、見る見るうちにコンサートで発表する作品が仕上がります。ほんの数時間でゼロから始めて完成させるわけですから、そこは講師の腕前次第です。「アラカルト」のお二人は元気いっぱいの子供たちを相手に、エネルギー全開でボディパーカッションの楽しさを伝えていらっしゃいました。 コンサートではお客さまも総動員して大盛り上がりの一時を過ごすことができました。子供たちが出演した作品も大成功で、参加した子供は「いっぱい体を動かせて楽しかった!」と大切な「夏の思い出」がまた一つできたようです(右の写真)。いつもとは少し違って大騒ぎだったいずみホールですが、大事なことを思い出しました。ワークショップ前に、いずみホールが入るビルの1階にあるコンビニエンスストアには断りを入れておかなければならないのです。「すみませんが、今から2時間ほどドスンドスンとうるさいかもしれません」実はワークショップが開かれるリハーサル室の真下がこのコンビニなのです。ちなみに同じく真上にあるいずみホール事務所では時々「ドスンドスン」としっかり"地鳴り"が聞こえていました。お騒がせしました。